お盆と被昇天祭

maria0813日から15日はお盆です。
結婚以来、お盆には必ず帰省していましたが、今年は帰る実家も迎えてくれる家族もありません。
それでも母の-新盆ですから、迎え火のつもりでロウソクを灯しました。
花をもとめたお花屋さんもいつになく混んでおり、どこの家も仏様を迎える準備をしていることが分かります。
私はカトリックですが、こうした日本の風習はとてもいいものだと思います。
以前観た「メゾン・ド・ヒミコ」という映画。ゲイの人達が住むメゾンが舞台でしたが、お盆の時にたくさんの灯を灯し、おはぎやご馳走を作って供えるシーンがあり、とても心に残りました。

8月15日はカトリックでは「聖母の被昇天祭」です。天に上げられた聖母を祝うと共に、永眠した方々が聖母にならい天に迎えられることを願います。
宗派は違っても通じるものがあるように思います。
そして15日は終戦記念日。
誰もが生と死を静かに考える時だと思います。

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命の授業

2017セミ例年だと梅雨明けくらいにセミが鳴き始めますが、今年は梅雨に入って間もなく鳴き出しました。
先日ネコがベランダに出たいと騒ぐので、出してやり、暫くして見ると弱ったセミにちょっかいをだしていました。
慌ててネコを追い払い、仰向けになったセミを裏返そうとすると、手足を動かしています。コットンにメープルシロップをしみ込ませ置きましたが、その上を上って移動して行きました。
ベランダのフェンスの上に乗せると、最後の力を振り絞って飛んで行きました。
セミは長い間地下で眠っていて、地上に出てからの命は短い。だから採っては可哀想。それを繰り返し教えてくれたのは母です。
そのせいか、セミの亡骸を見つけると悲しくなり、虫網を持った子どもたちを見ると「採らないで上げて」と思わずにはいられません。
晩年は体の不調によって、思い通りの生活が出来ず、我儘で自分のことしか考えられなくなった母ですが、優しい気持ちを持てる人でした。
怪我をした飼い犬の足に薬をつけ包帯を巻いていた姿。
瀕死のひよこを胸の中で温めていた姿。
小さな生き物ばかりではありません。
夏になると必ず原爆の話しをしてくれました。

他者に対する優しさはこうした体験からこそ教えられるものではないでしょうか。

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さらば美しき人

tamu還暦を待たずに級友が逝去しました。
美しい人でした。
授業中、その彫刻のような横顔に見とれ、みどりの黒髪に触れたくて手を延し、よく怒られました。
楽しいこと、面白いことが大好きで、太陽に向かって咲く向日葵のような人でした。
だからいつも彼女の周りには人が集まり笑いがありました。
急な帰天は周りの友人を脅かせましたが、誰より本人が驚いていることでしょう。
彼女が作ったアクセサリー、大ぶりでしっかりとした素材、元気がでるデザインは彼女の性格がよく出ています。
ケラケラと笑う声、私を呼ぶ大きな声が聞こえてきそうです。

母が亡くなってから不眠が続いた私ですが、彼女を偲ぶ会に参列して以来、薬なしで眠れるようになりました。
守ってくれているような気がしてなりません。

美しい人はその美しさが少しも褪せないまま逝きました。

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母を送る時

sakura2017ずい分と日にちが経ってしましましたが、今年の桜は寒い日が多く長く持ちました。
年の初めに花見は無理と思っていた母が、車椅子で花見をすることができました。
髪を綺麗にセットして、大好きな介護スタッフに囲まれて満面の笑みの母。
その2週間後に旅立ちました。
花見の翌日は春の嵐で、公園には雪のような桜の花びら。
この春を私は生涯忘れないでしょう。

母と娘の関係は人それぞれです。
その人とお母さんの絆は本人にしか分からず、悲しみは決して誰とも共有はできません。
ただ言えるのは、誰もがいつかは経験すること。
そしていつか必ず再会できるということです。
それまでもらったものを胸に生き続けるのです。

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この世界の片隅で

suzuロングラン上映中の「この世界の片隅で」を観て来ました。
資金の一部をクラウドファンディングで作られた作品です。
アニメはあまり得意ではなく、最近大ヒットの作品もピンとこなかった私ですが、これはとても心に届きました。
悲惨さや涙を前面に出さないで、戦時下の人々の日常を静かに描いています。
どんな状況の中でも小さな喜びがあり、それを見つけることが出来るのだという、人の強さと優しさを思いました。
原作者は1968年生まれ漫画家のこうの史代さん。
こうのさんの代表作「夕凪の街 桜の国」は書店で何度も手の取ったことがありますが、何となく怖くて尻込みしていました。
この若い作者が戦争、原爆を語り継ぎ、それを受け取ろうとする多くの人々。
作品と共に、この事実に希望を感じたのでした。

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原田治さんのこと

osamuイラストレーターの原田治さんが亡くなりました。
時を同じにして「うさこちゃん」で世界中の子どもから愛されたディック・ブルーナさんも亡くなりました。
シンプルな絵で人々を魅了した点で共通なものを感じます。
原田治さんの絵に出合ったのはかれこれ40年ほど前。
雑誌『オリーブ』で治さんのイラストの、がま口型の化粧ポーチを見て一目で気に入りました。
欲しくて何件もお店をまわりました。その頃オサムグッツはサンリオのお店においてあったような…。
その後、ドーナツ店の景品グッツとなり一躍有名になりました。
友人はグッツ欲しさにどれだけドーナツを買ったことかと言っていました。
写真のカップとお皿はマザーグースシリーズ。
結婚前に2つずつ求めてましたが、阪神震災でカップひとつは割れてしまいました。
景品グッツとは少し違う緻密な絵が自慢です。すーっと大切にしたいと思っています。

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