先日友人に誘われて近藤喜文展に行って来ました。
近藤氏は「火垂るの墓」「魔女の宅急便」「紅の豚」「耳をすませば」を手掛けたアニメータです。
絵コンテ、原画、スケッチなど500点が並ぶ会場を見て回りました。
世界に認められる日本のアニメーション技術は、私が幼少期に見ていたアニメ―ションと違うことは分かっていましたが、絵画さながらの背景には驚かされました。
私自身は、このリアルな背景に、デフォルメされた人物が登場するのに多少の違和感を感じましたが、だからこそアニメーションの世界に深く入り込みめるのかも知れません。
デフォルメされているとはいえ、キャラクターの繊細な表情、動きは多数のスケッチで練られていました。
中でも「火垂るの墓」で、妹が持つドロップの缶と兄が持つドロップの缶を比較して書いているスケッチは印象的でした。
全ての作業に緻密で妥協の無い技を感じさせられたのです。
47歳で惜しまれながら早世した近藤喜文さん。
彼のアニメを見て育った若者が、これからも活躍して行くことでしょう。