サントン人形の馬小屋

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待降節が始まりました。
キリスト教聖具を扱うお店には、この時期に飾る「馬小屋降誕セット」が並びます。
Presepio(プレゼビオ)、Nativity(ネイティビティ)、Creche(クレッシュ)と呼ばれる、キリスト降誕の場面のジオラマです。
私は何年か前にどうしてもフランスのサントン人形のセットが欲しくて手に入れました。
イタリアやイギリスの物とは違い、素朴な味のある人形です。
私にはその表情や色付けが、日本古来の伝統工芸品の土人形。素焼きに泥絵具で彩色をした人形を連想させます。

カトリックの学校に通っていた頃は、降誕劇というほどのものではありませんでしたが、クリスマスの催しでクリスマスキャロルを歌う間に、マリア様やヨゼフ様、博士に扮した生徒が登場しました。
マリア様やその年の高校1年生から選ばれました。
アドベントカレンダーをめくるように、毎日何かしら善行を重ねて、生まれてくるキリストへの贈り物にしたのでした。
キリストの降誕までの待ち遠しい季節というのが、今とはずいぶん違っていたとしみじみ思います。