年別アーカイブ: 2016年

自分のためにお茶と音楽を

tea親の介護と、自分の問題がかさなって気持ちが沈んでいた時、友人が手伝いに駆けつけてくれました。
彼女は片付けしながら、食器棚からカップを選び、きれいに洗ってお茶を入れ、CDをかけて音楽を流しました。

生きている間にはさまざまな問題があり悩みは尽きません。
それが一時的ですぐに解決できることならまだしも、苦しい状況が長く続くと、心は疲弊します。
余裕が無くなった心と体を立て直すためには、自分が心地よい、楽しいという時間を意識して持つことだと思います。

自分のために一杯のお茶、音楽の大切さを感じました。
分かっていても中々できない事ですから、時には人を巻き込んでも空気の入れ替えをする。
次の機会に自分がお返しをすればいいことだと思います。

バタフライで泳ぐ

butterfly水泳のバタフライに挑戦し始めてから10年ほど経ちます。
教室でドルフィンキックまで習いましたが、途中で中断。その後は個人的に2,3回レッスンを受けたものの泳げるようにはなりませんでした。
動画を見て、何度も頭でシミレーションしても、泳ぎ始めると手も足もバラバラになり、何をしているかさえ分からなくなりました。
それでも四泳法をマスターしたいという気持ちが捨てられず、練習を続けてきました。
そして最近とうとう25メートルを泳げるようになりました。
フォームはまだまだですし、身体に力が入り肩こりもひどいです。
しかし他の泳法と同様、自分のものにすれば、それほど苦しくも、疲れもしないはずです。
いくつになっても、あきらめないいればいつかは夢はかなうと思います。

アフリカン・シアバター

ibutter一気に秋が深まり、空気も乾燥してきました。
今年の夏、従妹が米国から一時帰国してシアバターをお土産にもらいました。
存在は前から知っていたのですが、使うのは初めてですし、頂いたのは日本で手に入りにくい品のようです。
シアバターはアフリカで自生しているシアの木の果肉の種子(シアナッツ)の胚(シアカーネル)を加工したもの。
その木の寿命は200年。花を咲かせるまで約20年、実を付けるまでさらに約20年を要し、3年に一度実を付けます。
成分のほとんどはステアリン酸とオレイン酸からなる保湿力の高い植物性油脂で、その効能は傷や火傷の治療から日焼け止め、かゆみ止めなど幅広くまさしく万能の薬だそうです。
手の平に取るとすっと溶け、肌に塗るといつまでも潤う感じです。
足の裏のマッサージに使うと冷え性にも効くそうで、ガサガサ踵の改善もかねて早速やってみたいと思います。
今年の冬はこれが大活躍しそうです。

ランタナ咲いた

rantana02古ぼけた家の裏木戸あたりにランタナがツタのように生い茂り「ウァーすごい」と思って見ていたら、白雪姫の小人のようなおじい様が木戸から出ていらして、ハサミで選定し始め、通りすがりの私に向って「切ってあげようか?」と言われました。それがランタナの思い出になりました。
私の育った関東では見かけなかったのですが、関西では至る所で見かけるランタナ。初夏から晩秋と開花期間が長く、侵略的外来種として生命力が強く歩道にまではびこっています。
それでもこの花の可愛らしさ、カラフルな色の組み合わせ、変化する色に魅かれてしまいます。
鉢植えを買っも咲いていた花はすぐに散り、枯らしてしまう事は分かっていましたが、昨年でしたかまた鉢植えを買ってしまいました。
それが今年は夏の終わり頃から咲き出し、最初黄色とオレンジだった花は終わりに近づいた今はピンクです。
日当たりの良い所と思い、ベランダのフェンスに下げていたのをベランダの中央に取り込んだのが良かったようです。
情報を鵜呑みにせず、色々と試してみること。咲かせるには必ず条件があることが良く分かりました。
来年も是非咲かせたいものです。

生れた年の『暮らしの手帖』

totoNHKの朝のドラマ「とと姉ちゃん』も終盤に入りました。
「暮らしの手帖社」の創業者・大橋鎭子さんと花森安治氏をモチーフにしたフィクションのドラマですが、よく取材された上での脚本だと感じます。
以前、友人が私が生れた年の『暮らしの手帖』を古本屋で手に入れてプレゼントしてくれました。(歳がばれますが)
現在は隔月刊ですが、この頃は季刊だったのですね。そしてB5版です。
洋裁のページでは、鎮子さんと妹の芳子さん、そして親友の綾さんこと中野家子さんではないかと思われる女性がモデルとして登場しています。
私の大好きな鎮子さんのエッセイ「素敵なあなたに」のページはまだありありません。
この号の商品テストは体温計でしたが、その他にもショッピングガイドとして何点もの商品を検査研究しています。
およそ200ページの中に情報、読み物がぎっちりとつまり、3か月間は優に楽しめる内容です。
まさに読者のためにという真摯な姿勢が伝わってくるのでした。

レースのジャックカバー

eingland何十年か前にイギリス旅行をした時に、あちこちで見かけたドイリーのようなもの。
お土産に数枚もとめて、手元に残った1枚は人形の小さなテーブルにかけて飾っていました。
ビーズが何か所か都れ、褐色に汚れていたので漂白剤につけると元の白さに戻りました。
本当はこれは花瓶などの下に敷くドイリーではなくて、ジャグカバーです。
1930年〜1940年ころのイギリスで、飲物やジャムを入れた蓋無しのジャグの上にかけて、虫よけにしたもの。
外でのランチの時に、風で飛ばされないように裾に編みこまれたビーズが重石になっています。
多分もうイギリスでも使われてないでしょう。
でも、日本では現在も編み方の本などが出版されています。
ちょっとした手仕事の愛らしさに心魅かれる人は私だけではないようです。