年別アーカイブ: 2015年

夢の翼

Akirie以前から一度は実物を見たい思っていた、スェーデンの切り絵作家アグネータ・フロックの作品。
その夢が年末の京都でかないました。
展示されているのは、新しい作品が多く新鮮でした。
精密な切り絵の技巧はさることながら、独特な色使いに魅了されます。
色つけには、ドイツの絵具や日本の顔料を使用するそう。

TVのインタビューで見たアグネーターさんは、ちょっとシャイで寡黙な方でした。
その分、作品を通して、自分を表現しているように思います。
同時に展示されていた、テキスタイル作家としてのタペストリーは、気が遠くなるような工程に圧倒されました。
そこには楽しみながらも、妥協を許さない芸術家の姿があります。

自分の感性をファンタジーの世界で開花させる。
アグネータさんに授けられた翼に、ひと時乗せてもらったのでした。

今年のローストチキン

chikin毎年のようにクリスマスイブにはローストチキンを作りますが、今年はカルフォルニアばあさんのブログを参考にしました。
鶏肉を塩水に一晩浸けておくbrine(ブライン)という方法を試してみたのです。
たったこれだけの事で、焼き上がった鶏はいつもよりとても柔らかく、ジュージーなのに驚きました。
鶏のお腹に詰めるスタフィングは、急遽もち米のピラフにしようと思い立ったので、お米に少し芯が残ってしまいました。
やはり1晩くらいは水に浸したほうがいいかも知れません。
近くの百貨店にいつも一羽だけ置いてある丸鶏は、クリスマス近くになると売り切れてしまうので、少し前に買って冷凍にしておきました。
来年までこのレシピを覚えておければいいのですが…。
Merry Christmas!

母の愛に包まれて

branketエルニーニョ現象で妙に暖かいこの頃ですが、週末には寒気が到来とか。
少し前の寒かった時、自転車の後ろに乗せた幼児を、ストールやブランケットで包んで走っているお母さんを見かけました。
流行ってる?と思うほど何人も。
垂れた布の端が車輪に引き込まれるのでは、何かに引っかかるのではと見ていてハラハラしました。
でも子供を思う親心は分かります。
先日はダウンコートの内側に、前抱きした赤ちゃんをすっぽり入れて歩いているお母さんを見かけました。

今のように色々なものが便利でなかった私の幼い頃。
真冬の日にバスを待っているのは本当に寒くて、そんな時には母がコートのボタンを開けて、その中にすっぽり私を包んでくれたのを思い出しました。

きっとお母さんにすっぽりと包まれた思い出のある子供は、その温かさを生涯忘れないでしょう。

いなりすしの味

oinari大橋歩さんの大好きな私は、大橋さんのHPのonedayを楽しみに読んでいます。
そして、そこから大橋さんの感性に響いたものを、おすそ分けしていただいています。
神田志乃多寿司についての文章も、読んですぐに買いに行きたくなりました。
本店は叶いませんでしたが、東京駅の百貨店の出店で、いなりすしが好きな母の為に買いました。
一口食べて、母のおいなりさんを思い出しました。
甘くて濃い味付けです。
聞けば、母は勤めていた若い頃、神田の本店にも良く通ったとか。
母のいなりずしの味はここから来たのですね。

長らく関西に住んでいますが、こちらに来て、初めていなりすしを食べた時は、味の薄さに驚きました。
今や関東でもこのような味付けのいなりすしが多いです。
関東のうどんは食べられなくなった私ですが、やはりいなりすしは甘いのか好み。
自分で作る時は、母譲りで、みりん、キビ砂糖、醤油で甘めに作っています。

大橋さんもお気に入りの、おすしが包んであった可愛いイラストの紙は、ブックカバーにしました。

紅玉のアップルパイ

applepie先月バザーで紅玉のケーキを作って以来、紅玉が気になって仕方ありません。
11月に入って、スーパーにも細々と紅玉が置いてあるのを見かけるようになりました。
他の林檎とは違い、2つで370円ほど。
見つけると買って、砂糖を加えて煮てフィリングを作り、冷凍のパイシートを使ってアップルパイ作りに凝っています。
今までは、林檎の種類に関わらず作っていましたが、甘酸っぱい味が全然違います。
冷凍パイシートも今までは、延ばして丸いパイ皿に敷いていましたが、このレシピは四角いまま使うだけ。
色々手抜きのアップルパイですが家で食べるなら、気軽に作れていいと思います。
この季節だけというレシピがまたひとつ増えました。

スマホで読書

sma秋も終盤になりましたね。
読書の秋でしたが、この頃は老眼が進み本を読むのが億劫になっていました。
でも最近スマホにKindleを入れて読むと、字も大きく、明るく快適なことに気が付きました。
特にベッドに入った時、重い本をめくる動作なく読めるのも魅力です。
その上、Amazonでは、昔の名作が0円でダウンロード出来ます。
太宰治、田山花袋、夏目漱石など文豪の名著、知られざる作品も数々あり、改めて読み返したり、初めて読んだりして楽しんでいます。
昔読んだつもりでも、歳を経て、全然違う自分の受け止め方があります。
勿論、実物の本の真新しいページを開く感覚も大好きですし、本の装丁にも興味があります。
両方の良さを取り入れていけばよいと思います。