「人物」カテゴリーアーカイブ

西村玲子さんのこと

西村玲子さんを知ったのは雑誌『私の部屋 1977年秋の号』の『ロンロンママ』でした。以来、沢山のエッセイを出されて、私はおしゃれ、手作りはもとより、楽天的な文章に元気をいただきました。

闘病されていたのは知っていましたが、今年1月に逝去されたと知り本当に残念でなりません。奇しくも昨年1月に故郷大阪の百貨店で西村玲子さんの個展が開かれました。そこで思い切って手に入れた原画は、私の宝物です。30年余り前にも大阪の百貨店で個展が開かれたことがありましたが、その時は私も若く余裕が無く、心を魅かれながら購入することは叶いませんでした。

自分の中に物を選ぶ基準があるとしたら、それは玲子さんの影響が大きいです。そして、おしゃれや流行だけでなく文学や映画にも造詣が深かった玲子さん。「玲子さんのお薦めのものなら何でも素敵!」と思っていました。これからも玲子さんのお薦めの本、映画をゆっくり味わって生きていきます。

玲子さん、ありがとうございます。

アップル君、れんげちゃん、悲しみを乗り越えて元気で幸せに!

 

ベニガオザル

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NHK「ワイルドライフ」で2回特集された「野性のベニガオザル」。
タイ王国の保護区に生息する絶滅危惧種の霊長類です。
その若き研究者は同級生の息子さん!
ベニカオザルの社会生態学的研究をしておられます。
仲間同士のケンカを赤ちゃんザルが仲裁したり、争いを回避するための互いのスキンシップ。
種の保存の為とはいえ、とても興味深い行動をする猿です。

私は若い時に植物学者が集まる研究室でアルバイトをしていました。
その時は研究者の方々が少し変わった人達、今でいうオタクのように感じていましたが、
人生の半ばを過ぎた今振り返れば、本当に恵まれた人生を歩んでいらしたことに気がつきます。特にフィールドワークに出かけるのは本当に生き生きして楽しそうでした。

若き博士のお顔が同級生にそっくりで、彼女を懐かしく思い出します。
彼女の中にも何かに一途に夢中になる情熱があったかもしれません。
今は体調を崩している彼女ですが、心の翼はいつでも広いフィールドを飛んでいるに違いありません。

山口哲司さんの絵

yamaguti先月、倉敷で開催された「山口哲司 手染絵展」に行ってきました。
しっとり雨の降る日で倉敷の人通りもまばら。
ギャラリー十露というメイン通りから少しはずれた素敵なギャラリーです。
山口さんの作品は綿麻混合の布に手描き染めをした「手染絵」。
色と色の間、物の輪郭に沿って僅かな幅で生地の色を残しています。
それが色や物を際立たせているように思いました。
ネコや鳥、そして様々な植物。
本当に自然や動物がお好きなのだと思わせる、心が温かくなる作品。
そして何故かとても懐かしい気持ちにもなりました。
今回は倉敷の町を描いておられましたが、自分の思い出の場所を描いてもらえたら、
その中にいつも飛び込んで自分を探しに行けるような気がします。

イトイさんちのブイヨン

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「ほぼ日」のイトイさんの愛犬ブイヨンが天国に行きました。
数年前からブイヨンの写真付きのエッセイコーナが、一般公募のペットの写真に変わっていましたから、
ブイヨンの老いていく姿を見せたくないのでは?と思ったりしていました。
ここ数日間、イトイさんのエッセイもブイヨンをなくした悲しみで一杯です。
私も18年犬を飼っていましたから、居なくなった後も足元を気をつけたり、ヨーグルトを隠れて食べたり(犬に見つからないように)という状況が良く分かります。
そして樋口可南子さんが、いつもの倍も家事をなさっていることも。
私は悲しみを受け止められなくて、すぐにネコを飼ってしまいました。
自分の弱さと犬への申し訳なさを感じていた時、「新しいペットを飼うしか悲しみは埋められない」と言ってくれた友人がいました。
悲しみの乗り越え方は様々でいいのだと思います。
しかし、残された私の人生、今のネコの先は無いということを強く実感します。

360日の努力

gorin平昌オリンピック、女子フェギアの演技を見ていたら、ここに来るまでの選手の努力を思い、懸命に闘う姿に涙が出ました。
そして4年前にこの舞台で戦った浅田真央選手の事を思い出します。
トリプルアクセルにこだわらなければメダルを取れたのではという気持ちが自然に湧いてきます。
同時に彼女のような挑戦者が居るからこそ技術が向上し続けるのではとも思うのです。
私の知っている札幌五輪。あの時より日本人の体型も技術も驚くほどの進化を遂げました。
特にフェギアスケートでの日本人の活躍は目を見張ります。
それだけ日本が豊かになったと思うのは私だけでしょうか。
選手の言葉にも「楽しみたい」「楽しかった」とか。
メダルの重圧で自ら命を絶った選手のいた昔を思うと、なんと自由でおおらかな時代になったことでしょう。
しかしどんな時代にも、この場所に来るための選手の努力には変わりありません。
羽生選手の言葉「努力は裏切る、しかし決して無駄ではない」、今年最初に心に残った言葉でした。

NotReally BluesBand

hisato高校生の時に、音楽に目覚め、大学卒業後にドイツに単身渡り勉強をしている息子さんを持つ友人がいます。
小さな頃は体が弱かった彼が、異国で暮らすこと、そしてその将来を、親である友人はどんなに心配していることでしょう。
その彼が学業の傍ら、ドイツの友人と共にバンドを組んで演奏活動をしている姿をfacebookで観ることが出来ました。
3年間ですっかりドイツ語をマスターし、元気で楽しそうです。
世の中には、自分のしたい事がはっきりし、突き進んで行くことが出来る幸運な人がいます。
若さというものもあるでしょうが、ぼんやりと歳を取って来た私には本当にうらやましいことです。
どうやら彼らは現在、オリジナル曲を収録したCDを作ろうとしているらしい。
子供のいない私は、無責任にもただただ応援したいなと思っています。