『はせがわくんきらいや』は長谷川集平さんが1976年に第3回創作絵本新人賞をとった作品です。
当時とても話題になったこの本に出会ったのは大学を卒業した頃でした。
個性的な絵と文字。そして何より読み終えた時に感じる優しさ。
児童文学に興味があり多くの絵本を読みましたが、このような作品は初めてでした。
その頃、偶然に池袋のカルチャーセンターで集平さんが講師を勤める絵本講座を見つけ、受講することが出来ました。
当時の集平さんは長身、長髪の素敵な青年で、プライベートな話を交えた講座は楽しく、自画像を描いたり、カードを作ったり、絵本を作ったりしました。
その後、私は絵本から遠ざかってしまいましたが、最近になって集平さんのHPを見つけました。
現在は長崎にお住まいで、作家の仕事、ミュージシャン、画家として活躍していらっしゃいます。
洗礼を受けられ、キリスト教を題材にした絵も数多く発表されています。
それらを見ると、最初にこの方の中にある何かに魅かれ共感したものが、今また甦った気持ちがしました。
「主日に」は集平さんの1992年の短編です。
ミサの描写は分かりやすく、信者だけでなく求道者にもお薦めの作品です。
ーあの頃を思い出し、自画像を描いてみましたー