都忘れ

miyakowasure2都忘れは大好きな花ですが、花屋さんで見かけることはめったにありません。
昨年のお花見からの帰り道、たまたま通った小さな花屋の店先に「都忘れ」があり、早速買い求めました。

キク科ですが、キクのようにたくましくなく、細い茎の上部で枝分かれをして3~5個の可憐な花をつけます。
花屋さんが「挿し木にすると咲きますよ」と言われたので、花が終わった後に植木鉢に植えてみました。
寒さの季節に何度も枯れてしまうのではと思いましたが、この暖かさで花が咲きました。

「都忘れ」の名は、承久の乱で佐渡に流された順徳天皇が、この花を見ると都への思いを忘れられるという話に由来します。
上品で、どこか寂しげな装いの花は、実は強い日光が苦手だそうです。
日の光をたくさん浴びて、我が家のベランダで育った都忘れは、買った時のものより背丈が低く、野性的になったようです。