父からのクリスマスプレゼントのバービー人形は、1960年代のマテル社のバービーでビンテージと言ってもよいものです。
もらった当時は私が幼く、スタイル、メイクがあまりに大人っぽく、おしゃれなこの人形の良さが全くわからなくて、「怖い」という気持ちで好きになれませんでした。
後にタミーちゃんやリカちゃんが登場して、人形遊びをする時にはバービーはいつも怖い先生役、悪役でした。
いつの頃からか長いブロンドの髪が短く切られ、ピアスの針金から緑青が発生し、かわいそうな状態です。
それでも当時着ていた服はボロボロになりながらも取ってあり、その作りの精巧さに驚きます。
子どもを対象にしていながら、子どもに媚びていないというか、当時のバービーには風格がありました。
こんな人形を父はどんな気持ちで選んだのだろうと、バービーを飾りながら考えたりします。