子供の頃、ハサミが要る時には祖母の部屋に行って、小引き出しの中から小さな和バサミを貸してもらいました。
家にハサミは沢山あったでしょうけれど、肝心な時に見つからない。
ハサミ、爪切り、耳かき、小さな裁縫道具、ドラバーなど、祖母の小さな引き出しに必要な物が整然と仕舞ってありました。
祖母が亡くなって譲り受けた時、茶色だと思っていた箱の引き出の部分と上の部分には、可憐な小菊が描かれていました。
娘時代から大切に使っていたもののようです。
今は100均があるので、ハサミはどの家庭にも5本くらいはあるのではないでしょうか。
少ない物を大切に持ち、快適だった祖母の生活を思い出します。
春、家の中の物を少し整理して身軽になりたいと思いました。
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