思い出の歯ブラシスタンド

haburashi結婚以来使っていた陶製の歯ブラシスタンド。
落としては修理して使っていましたが、ついに修復出来ず捨てることになりました。
それで思い出したのが、実家で長年使っていた歯ブラシスタンドのことです。

家族は父母と弟、私の4人。それに合わせて母が買ってきたものでした。
陶製でお父さん、お母さん、男の子、女の子が両手を輪にして前に出しており、そこに各々の歯ブラシを立てるようになっていました。
私が嫁いでも、弟が独立しても、帰省した時の為に歯ブラシが立っていました。
両親が家を出て高齢者マンションに移った後、荷物の整理と共に、その歯ブラシ立ても役目を終えました。
ひとつの家庭から分かれて、新しい家庭が出来る。
それはあたり前のことですが、時の流れに心からの寂しさを感じました。
しかし一番寂しかったのは、母だっただろうと思います。
いつもおくり出す方がすっと辛い。
もうすぐ3月、別れの季節がやってきます。