平和への祈り

今日は広島の原爆の日です。
戦争中、母は中学生で東京から親戚を頼って姉と共に佐賀県に疎開していました。
原爆を体験したことのない母でしたが、よく幼い私に「ピカドン」と言って原爆の恐ろしさを話し、最後のしめくくりに必ず歌を聞かせてくれました。
覚えていた歌詞から、それが浅田石二作詞・木下航二作曲の「原爆ゆるすまじ」という歌だということが最近になって分かりました。
幼い心に「それは決して許されないこと」と教えて込んでくれたことは貴重だったと今更ながら感じます。

何年か前に見たNHKのドキュメンタリードラマ「少女たちの日記帳 ヒロシマ 昭和20年4月6日~8月6日」を忘れることが出来ません。
憧れの夏服を着ることを楽しみにし、スターのプロマイドを集め、お菓子の話をし、異性へ淡い思いを抱き。今も昔も少女の心は変わりません。その全てを奪い去った原爆。少女たちが生きていれば母と同じくらいの齢のはずで、切なさに胸がつぶれる思いがしました。

今日6日からカトリック平和旬間が始まります。
心から平和を祈りたいと思います。