少し前に話題になった、93歳(2011年)の竹浪政造さんの56年間の絵日記『はげまして はげまされて』を読みました。
息子の腕白ぶりを漫画で描くことがきっかけで、日々の出来事を描き続け、今では大学ノート2300冊近くになったそうです。この本はその中のほんの一部の抜粋です。
人に見せるつもりではない絵日記ですが、必ず夜寝る前に机に向かって描いていたとか。
子どもが小さな頃は面白いネタがたくさんあったでしょうが、日々の生活はそれだけではないはずです。
実際にお子さんが巣立った後には悲しい出来事やご苦労がありました。
絵に描くことで冷静に正確に、しかし漫画ですから少しユーモアで柔らかくして受け止めていらっしゃったのではないでしょうか。
私にも、年賀状で1年の家族の様子を絵に描いて送ってくれる友人がいます。
そこには、この1年の苦労、大変さをかみしめながらも乗り越えて、新しい年に向かっての希望をいつも感じます。
絵日記。写真やビデオとも違う、なんと素敵な家族の記録でしょう。