以前から一度は実物を見たい思っていた、スェーデンの切り絵作家アグネータ・フロックの作品。
その夢が年末の京都でかないました。
展示されているのは、新しい作品が多く新鮮でした。
精密な切り絵の技巧はさることながら、独特な色使いに魅了されます。
色つけには、ドイツの絵具や日本の顔料を使用するそう。
TVのインタビューで見たアグネータさんは、ちょっとシャイで寡黙な方でした。
その分、作品を通して、自分を表現しているように思います。
同時に展示されていた、テキスタイル作家としてのタペストリーは、気が遠くなるような工程に圧倒されました。
そこには楽しみながらも、妥協を許さない芸術家の姿があります。
自分の感性をファンタジーの世界で開花させる。
アグネータさんに授けられた翼に、ひと時乗せてもらったのでした。