合服

aimono

今年は早くから暑い日が続き、もうすっかり夏衣装になった方もいられるかと思いますが、6月は本格的な衣替えの季節です。
先日、母から譲り受けたワンピースの肩幅を詰めに、ご近所のリフォームのお店に行きました。
もとは紳士服の仕立てをしていたようですが、今は老夫婦で簡単な寸法直しをなさっています。
持ち込んだワンピースは、袖付けが独特で、単純に肩幅をつめれば良いというものではなさそうでした。
「思い切ってノースリーブにしたら」という私の提案に、奥様が「いやいや、これは合いものですよ」と。
「合いもの」。久しぶりに聞く言葉でした。
最近のファッションには季節感というものが無く、1年中どんな素材でも着られているような状況です。
真冬にダウンジャケットにシフォンの薄いスカートとか、私には考えられない、若い人の感覚は驚くばかりです。
そもそも、合服(間服)とは、寒暑の間に着る服。春・秋の季節に着る衣服のことです。
同じ合服でも春と秋では微妙に色合いが違ったりします。
どこに行っても空調が整備され一定の温度に保たれていますが、四季に合った物を着るという風習もよいものだと思います。