一番ゼミ

まだ梅雨明けでもないのに、昨日セミの鳴き声を聞いたような気がして、近くの友人に尋ねると確かに鳴いていると。
私が住んでいる地域のセミは「クマゼミ」という種類で「シャー、シャー」と鳴きます。
以前はミンミンゼミの声で夏を過ごした日々が懐かしい、夏らしいという気がしましたが、今ではすっかりおなじみになりました。
梅雨が明けると一斉に朝の5時頃から鳴き出し、セミの声で寝ていられないほどになります。
夏本番を告げる「セミの鳴き声のシャワー」です。
その声は午前10時頃にはすっかり止みます。
お盆を過ぎる頃にはぴったりと止んで静けさが戻り、「夏が終わった」という一抹の寂しさを感じるのです。
クマゼミの大音量の鳴き声は毎年エスカレートするようです。
増加は温暖化とも関係があるとか。光ファイバーケーブルに産卵して被害も出ているそうです。

「セミは7年も土の中に居て、地上に出てきて1週間しか生きられないのだから、捕らないように」と幼い頃、母に繰り返し言われました。
そのせいかセミの亡骸を見ると悲しい気持ちになり、瀕死のセミがベランダに落ちていたりすると、無駄だと分かっていてもあわてて砂糖水を運んだりしてしまいます。

梅雨明けも近いようです。
どうか大雨の被害がこれ以上出ませんように。