レ・ミゼラブル

cosette上映中の「レ・ミゼラブル」をやっと観てきました。
ミュージカルは久しぶりです。吹き替えがなく、実際に歌いながら演技しているということで、とても迫力があり、キャストの一人ひとりの情熱が伝わり、熱く胸に迫るものがありました。
恥ずかしながら、「レ・ミゼラブル」は、「ああ無情」の訳で読んだ記憶がありますが、一部のエピソードを子供向けに抜粋したようなもので、本物の原作を読んだことがありませんでした。

「レ・ミゼラブル」の演劇や映画のポスターで使われている、少女コゼットの絵は、「何だろう?}といつも疑問に思っていました。
この度、1879年~1882年出版のユーグ版『レ・ミゼラブル』の為に、画家エミール・バヤールが描いた木版画で製作したもので、岩波文庫の挿絵にも使われているということを知りました。

当時のフランスの民衆と社会という背景も大きなテーマでしたが、私には何より、ジャン・バルジャンとジャヴェール警部が、各々自身が神に心を向けていると思いながら、全く違う生き方と考え方を持つことに、大きな関心と興味を覚えました。