シーグラスのランプシェード

stone波に洗われた貝殻や小石はキラキラと美しく、一つとして同じ形のものが無く、時を忘れて拾い集めてしまいます。
家に持ち帰ると、その輝きは少し失せてしまいますが、丸く角が取れた石は可愛らしいオブジェになります。

以前、奄美大島出身の親族だけでなさっている美容院にお世話になっていたのですが、そこにシーグラスで作った巨大なランプシェードがありました。
ビーチグラスともいうシーグラスは、波に揉まれて角が取れたガラスの破片で、くもりガラスのような淡い感じのものです。
それを帰省の度に浜辺で集めて作ったということでした。
何百個、何千個の淡いブルー系のガラスを円錐形に積み重ね、中に電球を入れてありました。
何年もかかって作り上げられたランプシェードは、世の中にたったひとつのもの。
その美しさはさることながら、少しずつ拾い集め、積み重ねるという道のりに胸を打たれたのでした。

赤やオレンジのシーグラスは珍しく貴重だそうです。
いつか見つけてみたいものです。