チェコの女性アーティストで今年85歳になるパツォウスカーの絵本展に行ってきました。
鮮やかな色使いの作品、コラージュのように紙を貼り付けた作品、この方の独特な世界に驚かされます。
残念ながら、幼児期にパツォウスカーの絵本に会うことは出来なかった私ですが、「ヘンデルとグレーテル」「シンデレラ」などなじみの絵本は、今までに見たこともないようなものでした。
彼女の絵は物語を忠実になぞる、補足的な挿絵ではないのです。
「マッチ売りの少女」の絵本をめくりながら、お孫さんがいる友人が、子どもはこの絵本をどう感じるだろうかと思案していました。
しかし、もしかしたら、絵というものをまだ上手く書けない子どもが、お話だけを読んでもらったら、このような絵を描くのではないかとも思いました。
ナチの台頭により、13歳からの4年間は学校に通えなかったパツォウスカー。
個々の心の中の創造力は無限に広がる、どんな時でも自由であると教えてくれるようです。