カリフラワー

kari

生れた時からカリフラワーというものが存在した人と違って、私が初めてカリフラワーを食べたのは1960年代の終わり。
明治初期に入って来たカリフラワーの消費が、やっと日本で伸び始めた頃です。
柔らかく茹でたカリフラワーにマヨネースをつけて食べた時、くせが無く、さくさくとした歯触りの美味しさに驚きました。
その後、ビタミンCが若干多いブロッコリーの人気に押されて生産量も減り、見かけることが少なくなりました。
昨年NHKの番組でカリフラワーは生で食べるのが一番美味しいと知り、密集した花蕾をひとつずつはずして食べてみると、まさに目からうろこの美味しさでした。
この放送のおかげか、カリフラワーの値段は高騰しましたが…。先日はオレンジ色の新種を食べてみました。
流通の発達した現在は世界中の果実、野菜を食べることが出来ます。
昔、明治生まれの祖母がキーウィを初めて見て食べて、とても気に入ったことを思い出します。
「生れた国の風土で育った物を食べるのが体には良い」という説も聞いたことはありますが、未知の食べ物が日本の日常の食卓で食べられるようになるのは楽しいことです。