オーダーメイドの服

sawing

先日「繕い裁つ人」という映画を観てきました。
神戸で昔からの洋裁店を営む市江さんが主人公です。
何度も直しを入れながら、長く着られる洋服を真摯に作る姿が素敵でした。
私の母はおしゃれというよりは、紳士服の仕立て屋だった祖父の影響で、服地にはこだわりがある人でした。
母が若かりし頃オーダーで作ってもらったチャイナドレス。
ボルドーのレースの下から紺色のサテンの地が見えとても素敵です。
今のように既製服が豊富に無い時代に、自分の着たい服を仕立ててもらうのは当たり前で、今から思えば本当に贅沢なことです。
注文服とは言わないまでも、母は小柄だった私の為にも、近所の洋裁が出来る方に頼んで洋服を作ってもらっていました。
友人にお母様が洋裁の達人で、コート、喪服、ウェディングドレスまで縫ってもらった方がいますが本当に幸せだと思います。