介護付き老人向けマンションに住む母が、20日ほど入院しました。
入院前は表情も虚ろでぼんやりしており、ヘルパーを始め、入居者の方々が心配して声をかけて下さっても、反応さえありませんでした。
持病があり、何度も体調を崩しては回復してきた母でしたが、今度ばかりは難しいのではと周囲は思っていました。
しかし幸い元気になり施設に戻ることができました。
笑顔が戻った母に、顔見知りの方々は口々に「良かった!退院おめでとう!」と言って喜んでくださいました。
その中で、母より年上の90歳近くになる方が「本当に良かった。あのまま逝ってしまうかと思いましたよ。もう少しだけ生きていなさいよ。」と声をかけてくださいました。
いつも明るく、読書や旅行を趣味にしておられるおしゃれな方です。
「もう少しだけ生きていなさいよ。」何という含蓄のある言葉でしょうか。
心に深く響きました。