さらば美しき人

tamu

還暦を待たずに級友が逝去しました。
美しい人でした。
授業中、その彫刻のような横顔に見とれ、みどりの黒髪に触れたくて手を延し、よく怒られました。
楽しいこと、面白いことが大好きで、太陽に向かって咲く向日葵のような人でした。
だからいつも彼女の周りには人が集まり笑いがありました。
急な帰天は周りの友人を脅かせましたが、誰より本人が驚いていることでしょう。
彼女が作ったアクセサリー、大ぶりでしっかりとした素材、元気がでるデザインは彼女の性格がよく出ています。
ケラケラと笑う声、私を呼ぶ大きな声が聞こえてきそうです。

母が亡くなってから不眠が続いた私ですが、彼女を偲ぶ会に参列して以来、薬なしで眠れるようになりました。
守ってくれているような気がしてなりません。

美しい人はその美しさが少しも褪せないまま逝きました。