新聞に「私の先生」という、各界で活躍する有名人、著名人が、学校時代に指導を受けて、お世話になり、影響を受けた恩師や先生について語るコーナがあります。
いつもそれを楽しみに興味深く読んでいます。
私の思い出の先生は、自分の中学入学と同時に、新卒で赴任した体育の先生です。
箱根駅伝を経験した先生が、女子校の教師。物足りない思いがあったことでしょう。
先生が新設した陸上部に入部して、ほんの少し「自分自身に勝つ」ということを学びました。
その後、私は持病を持つ身になり、その端々で元気な頃の自分を知っている先生に会いたいと願いました。
あの時教えていただいた「根性」を思い出そうともがきました。
あれから長い時が流れて、ようやく先生と連絡をとることができました。
先生にとっても教師生活は3年で、よく記憶してくださっていました。
しかし再会の約束をした矢先、先生は逝ってしまいました。
お互い思い出の話をするというより、これからのお付き合いを楽しみにしていたことも叶いませんでした。
お別れする4か月前に声を聞き、メールを交わした奇跡。
それを感謝するのは時間がかかりそうです。
もうすぐ百か日。
さようなら先生。また会える日まで。