神戸元町のはずれ アーケードが途絶える手前。
それもメインのアーケードから横に入る細い道にその店はありました。
通りがかりに立て看板が目に入り、ちょっとのぞいたのは10年以上前のことです。
小さなお店にアクセサリーやバッグ、人形が飾ってありました。
店番をしていたのは、若い男性で、何より興味をひいたのは、ミシンがあったことでした。
記憶が定かではありませんが、バッグや人形を自分で作っているということでした。
ミシンも彼が制作に使っているものだったのでしょう。
小さなバッグを買いました。
紺と赤の薄めの帆布を組合わせ、内側はマドラスチェックです。
丸い皮のアクセントが可愛らしい。
細部まで心配りされたデザインで、しかも丈夫で出来ています。その割りに値段はお手頃でした。
「ETERNAL GLUTTON」というタグが付いています。
そのお店はもうありません。
名前を変えたのか、ネットで調べても探すことは出来ませんでした。
どこかで、素敵な作品を作り続けていることを願いながら、このバッグ大切にしようと思っています。