少し前の新聞の人生相談です。
「イスラム国によって2番目に殺された方の殺害の映像を人から無理に見せられ、それ以来、映像が頭から離れず食欲もない」という内容でした。
回答者は「不可抗力で起こったことは仕方がない。苦痛を取り除くことはできないが、別の感情に変えることはできます。2番目に殺された方ではなく、後藤健二さんです。後藤さんの人生、仕事。そして彼の家族に思いを馳せる時、あなたの耐え難い苦痛は、彼らを悼む気持ちと平和への祈りに変わると思います。」ということを書いていました。
深く心に残る回答でした。
私も、悲惨なニュースに目を背けたくなり、チャンネルを変えてしまう時があります。
苦しみ悩む人の話しを聞く余裕が無く、避けてしまう時があります。
自分の感受性だけを優先して、ニュースから何を考えなくてはいけないのか、本当に辛いのは誰かを忘れてしまっている。
「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」
茨木のり子さんの詩の一節を思い出しました。