父のカルテ

karute今日は父の日。
父が亡くなってまる2年。先日三回忌を済ませたところです。
亡くなってから1年位経った時、父が書いた私のカルテが手元に届きました。
父はそれをカルテ棚には入れずに、いつも机の引き出しにしまっていたことを、私は覚えています。
時には鬱とうしいと感じた父の思い。
その深さ広さは、失ってみて改めて思い知らされます。

以前読んだ中井貴恵さんのエッセイ。
お父様を亡くされた友人を見舞った時、友人は「どんなに夫が私を愛してくれても、父の愛には敵わない」と貴恵さんに語ります。
そして貴恵さんもまた、幼い時に亡くした父の愛に思いをはせる、という文章がありました。

確かに愛の種類が違うので、比べようがありませんが、なんとなく忘れがたい言葉になりました。
この世に生まれた瞬間から惜しみなく愛を注いでくれた男性はやはり父親なのですから。