ティナ・ラッツという名前を覚えている方はかなり歳を重ねた方だと思います。
ティナは1951年にドイツ系アメリカ人の父と、日本人の母の間に生まれ、60年代の中頃から70年代にかけて、雑誌『装苑』、資生堂、不二家のCMで活躍しました。
小柄で華奢な身体。不二家のショコラ・オレのCMでバレエのポーズをとる、その美しさは忘れることができません。
黒目がちなまなざしと、表情豊かで気取りの無いしぐさ。
少女のようなあどけなさと大人の女性の妖艶をもった女性でした。
当時はモデルさんが女優さんになったり、トーク番組に出たりという時代ではなかったので、その声を聞くことはありませんでした。
そうした未知の魅力と、若くして亡くなったことが、ティナへの憧憬をますますつのらせます。
静岡県掛川の資生堂資料館に行けば、懐かしいティナの笑顔に会うことが出来ます。