NHKの朝のドラマ「花子とアン」も佳境に入りました。
挿入の絵は大好きな銅版画家 山本容子さんの「赤毛にアン」のポストカードです。
同世代の山本さんも「赤毛のアン」を村岡花子さんの翻訳で読んだことでしょう。
小学校の頃に出会ったアン。
中学校の頃にはルーシー・モンゴメリの「エミリーシリーズ」「丘の家のジェーン」を、同じように好きな友人と読み合って、「腹心の友」と呼び合い、エミリーの文体をまねして日記を書いたりもしました。
その友人の家で見たアンシリーズの全集は、薄紫色の美しい装丁の本でした。
ギンガムのドレス、リラの花、ショウガ入りクッキー…。
今の訳ではきっと違っているのでしょうけれど、未知の言葉に想像を膨らませました。
そのほかにも村岡さんが訳した、ジーン・ポーターの『リンバロストの乙女』オルコットの『八人のいとこ』ヘレナ・ポーターの『少女パレアナ』など、数えきれないほどの作品に夢中になりました。
これらの作品は今もなお少女たちの感性を育んでいることでしょう。
戦時中もご苦労なさって訳を続けた村岡花子さん。
生涯に渡り、少女に夢を与えた女性です。
いつの日かモンゴメリとアンの故郷プリンスエドワード島に行くのが私の夢です。