私が大橋歩さんの絵とエッセイに出会ったのは「生活の絵本」という雑誌でした。
そして大橋歩さんにとって初めての本「トマトジュース」というエッセイが発行されたのは42年前。
それからずーっと大橋歩さんは大好きなイラストレータであり、エッセイストです。
「トマトジュース」には若くて、少しやんちゃな歩さんがいて、高校生だった私は、おしゃれな年上のお姉さんが書いた世界をのぞきました。
自分がやんちゃな頃は、すっかり大人になった大橋歩さんが書く文章が、なんとなく説教がましく感じた時期もありました。
そんな短い時期を過ぎると、また大橋歩さんの文章が心に染みるようになりました。
歳を重ねて尚、大橋歩さんは見る人がまねしたくなるおしゃれをリードする方です。
それは流行ではなく、「日々の暮らしの中で生きるおしゃれ」を求め続けているからではないでしょうか。
今、大橋さんの故郷三重市の県立美術館で「大橋歩の想像力」を開催中です。
見に行きたいなぁと思っています。