10月30日のお亡くなりになった大内順子さん。
海外ブランドの魅力を日本に紹介し、ファッション評論家の第一人者として知られている方です。
お顔はTVでよく拝見していましたが、私が大内さんに心魅かれたきっかけは、メガネ屋さんで聞いた話しからでした。
「昔、事故で目を傷つけ、それ以来大きなサングラスをかけている」とメガネ屋さんは言っていました。
事故は事実でしたが、それ以外は分からないことす。
家柄、学歴、知性、美貌、スタイルと誰もが羨むものを持っていた大内さん。
モデルの頃のお写真は、オードリ・ヘップバーンを彷彿とさせます。
事故をきっかけに失ったものがあっても、見事に元の場所に戻り、生涯の仕事を極めたのでした。
他者と決して共有出来ない喪失の悲しみを乗り越え、前だけを見て進んでこられたであろうこの方の強さに憬れます。
大きなサングラスとボブの黒髪、年齢を感じさせなかった美しい気品ある姿は、褪せることなく記憶に残ることでしょう。