1970年から80年代にかけて雑誌『私の部屋』で最初はソネ真理というお名前でエッセイを書いていらした倉島真理さん。
画家の宇野亜喜良さんと結婚なさっていたことがあると知ったのは最近です。
私がエッセイを読んでいた頃には、二人の子供さんを育てながら、子供服のブランドを持っていらっしゃいました。
歯切れのよい、飾らない文と、独特な魅力を持つイラスト。横浜に住んでいらしたようで、当時、真理さんの文章を読むと外国の方のお家と暮らしをのぞくようでした。
香水、バラ、猫、お洋服、旅…、語られることの中に真理さんの美意識が散りばめられ、それに触発されたものでした。今読み返しても、とても新鮮です。
読んでいた頃は学生でしたから、おしゃれなことばかりに関心がわきましたが、改めて読んでみると、仕事を持つシングルマザーの忙しい日々が子供への愛にあふれているのを感じました。
女性として美しく、おしゃれに、そして母として強く、温かかった真理さん、どうぞお元気で。