中原淳一は戦後、雑誌『それいゆ』『ひまわり』『ジュニアそれいゆ』を創刊し、ファッションデザイナー、人形作家、インテリアデザイナーとしても才能を発揮した人です。
女性の暮らし生き方に夢を与えたばかりではなく、その後の日本ファッション界に大きな影響を与え、今なお色あせないといわれています。
そして今年は中原淳一の生誕100年だそうで、展覧会やイベントが開かれています。
女学生の頃の母も『それいゆ』『ひまわり』あこがれたひとりですが、当時は買うことが出来ませんでした。それで、1975年1977年に画集が出た時は迷わずに買っていました。
私の少女の頃には淳一の系統をひく内藤ルネのグッズが沢山あり、いくつも持っていましたが、私はこの画集で改めて中原淳一を知り、淳一の世界に魅了されました。
その後リアルタイムで晩年の淳一を知ることが出来たのは「私の部屋」という雑誌に掲載されたエッセーでしたが、辛辣な文章があまりよい感じのするものでなくがっかりした覚えがあります。しかし最近になって彼のドキュメンタリーで、長く辛い闘病生活をおくっていた事を知り、何となく納得が行きました。
中原淳一のスタイル画は、今もこんな服が着たいと思うほど新鮮です。現在これを元に復刻された服やグッツがネットでも販売されているようです。
往年のファンだけでなく、現代の女性をも引き付けて止まない中原淳一の世界です。