ユニバーサルデザイン?

eri

高齢の母は首元、胸元だけが貧弱になり、襟ぐりが大きく開いた服だと、だらしなく見えます。
それでなくても最近はそうしたデザインの服が多く、私自身も選ぶ時には気になることです。
日焼け止めや冷房対策に、付け襟風スカーフ風を見かけたので母の為に購入しました。
これを付けると、衿ぐりの大きさも気にならず、丸首のブラウスが華やかになるので、母も大変気に入りました。
しかし首の真ん中あたりで、たったひとつのボタンを留めることが、母には難しい。
ボタンをやめて、両面のマジックテープを付けたら、マジックテープがレース素材の襟にくっついて、それはそれで具合が悪いのです。
そこで考えた挙句、100均で小指の爪の半分ほどの磁石を買ってきて、小さな袋を作って入れ、左右の合わせに縫い付けました。
小さくても強力な磁気ですから、左右を近づければ、自分でくっつてくれます。
その後、やはり何も考えず、頭からかぶるのが一番だろうなぁと思い、家にあったつけ襟にゴムを通してみました。
はたして使い心地は如何か?

蓋が開かない、ラップが外せない、紐が結べない、ボタンが止まらない…。
指先に力が無くなると、思いもかけぬ場面で不便です。
毎朝お仏壇で使うチャッカマンが、子供の火遊び防止の為に着火レバーの荷重が重くなり、母の使える物を探すのに一苦労だったのを思い出しました。