ミネ・クレインの絵

mine30年程前に雑誌の掲載されていたミネ・クレインの絵。
雪の降る夜、大きな木の下に1匹の羊とハープ。
静かに、でもしっかりと心をつかまれ、この絵を模写をした事もありました。
先日、違う画集に挟んでいたこの切抜きが出てきて、何年かぶりに再会しました。

改めてミネ・クレインについて調べてみると、1917年広島呉の名家沢原家の末娘として生まれ、1955年、東洋美術に興味を持ち米国から来日していた大富豪コーネリアス・クレイン氏と結婚し渡米。
夫コーネリアスの死後、絵筆を握り、”1978年をリードするアメリカ女流アーチスト12人“に選ばれる。とあります。

戦後18年を経て、広島出身の38歳の女性がアメリカの大富豪に嫁ぐ…。
絶版になっていたミネ・クレインの画集を手に入れました。
自然、動物が美しい色彩で描かれた作品。そこから静かな音楽が流れるような不思議な絵を見ながら、彼女の人生に思いをはせます。
詩人、谷川 俊太郎は「ミネ・クレマンの絵によせて」という「ふえ」「こかげ」「ゆき」「いろ」の4部に分かれた詩を書いています。