私が雑誌『オリーブ』を盛んに愛読していたのは1984年~1990年くらいでした。
対象としている読者より自分の年齢がかなり上で、編集者と年齢が近いのではと思いながらも、このおしゃれな雑誌を楽しみにしていました。
『オリーブ』はファッションはリセエンヌ(仏の女学生)をお手本に、インテリア、雑貨、映画、音楽、本、手芸、料理と多岐に渡る記事が掲載されており、薄い雑誌が読み応えたっぷりでした。
私自身ここから紹介された多くの映画を観ましたし、本も読みました。
流行を知る為の雑誌ではなく、読者に自ら学び考え、自分らしい生き方を提案するようなそんな所がありました。
その点では戦後の「ひまわり」「それいゆ」にも似ているような気がします。
この雑誌で感性を磨いたかつてのオリーブ少女は、自分のスタイルで生活していることでしょう。
そんな事を考えていたら、金沢の美術館で「オリーブのクリエイティビティ」という催しがやっているのを見つけました。
『オリーブ』をこよなく愛し、懐かしむ人は多いようです。