アトランティスのこころ

スチーブン・キングはアメリカのホラー作家です。
その作品は、数々映画化されていますが、私は彼の原作では、ホラー映画でないものが好きです。
「ショーシャンクの空に」「スタンバイミー」「グリーンマイル」「アトランティスのこころ」のように、人生に対して真摯で、誠実で優しい作品です。
先日「アトランティスのこころ」を久しぶりに見てまた感動しました。

少年ボビーの家に、超能力を持ち、国家から利用されることを恐れ、逃亡し続ける老人テッドが下宿を始めます。
物語は、父のいないボビーと、テッドと心のふれ合い、友情。そして理不尽な別れ。ボビーの、幼なじみキャロルへの初恋、が軸になっています。

優しく、けなげなボビー。勇敢で賢く、可愛らしいキャロル。だれもが遠い昔に、こんな男の子、女の子に会ったことあるような気がするのではないでしょうか。
「アトランティス」は子ども時代にだけ、存在が許される幻の国です。
だから、この映画も歳を重ねれば重ねるほど、哀愁を持って胸に迫ってくるのかも知れません。