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納豆屋さん

子どもの頃、毎朝6時半頃になると、納豆屋さんが「チャリン、チャリン」と鐘を鳴らしながら回って来ました。
三角に折った経木に包まれた納豆は、出来立てで温かく、大粒で柔らかく本当に美味しかった。
母から、家族で細々と苦労してやっていると聞いて、子ども心に毎朝早くから大変だなぁと思っていました。
結婚して納豆の名産地に住んだこともありますが、やはり私にとっての納豆は故郷のあの納豆です。
物心付いた時から聞いていた納豆屋さんの鐘の音ですが、急いで飛び出して買いに行くのは母ばかりで、納豆屋さんの姿を見たことさえありませんでした。
それでも嫁いで家を離れるとき、会ったことのない納豆屋さんとの別れが妙に悲しく思われたものです。
30年以上納豆を作り、売って回った納豆屋さん、今は引退して豊かに暮らしているとうわさに聞き、心からよかったと思っています。

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簡単煮物

お芋の美味しい季節です。
友人から教えてもらったレシピで、簡単なのでよく作る鶏肉とサツマイモの煮物。
鶏もも肉は一枚を4等分くらいにし、油で軽く両面焼き色を付けます。
しょう油、みりん、砂糖、酒を加えただし汁に鶏肉を入れ、サツマイモは輪切りにして水にさらしてから加えます。
サツマイモが柔らかくなったら出来上がり、サツマイモはこっくり甘く、鶏肉もびっくりするくらい柔らかくなっています。
サツマイモだけで充分ですが、私はそこにナスやかぼちゃを入れることもあります。
小さなサツマイモが袋入りで安く売っている時に買っておくと、直ぐ作れるので便利と友人が言っていましたので、私もそうしています。

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台所の神様

主婦にとって毎日の食事の用意は大変なことです。
時には投げ出したくなる時もあります。
そして力を入れれば入れるほど増えるお皿の数、洗い物の山。
そんな事を考えながら、天気の良い日に「台所の祈り」のタペストリーを洗いました。
結婚した時に友人から贈られて、それ以来、台所の壁に飾ってあるものです。
「主よ、私の小さな台所を祝福してください。
お料理する時も、お皿を洗っている時も私の心をいつも喜びで満たし続けててください。
あなたの祝福を私の家族みなでいただきことができますように。
そしてあなたが再びお出でになるとき時の心構えができますように。アーメン。」
アイロンがけが済んだタペストリーを見やすい位置に掛け直しました。

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フルーツケーキ

秋晴れのバザーの日。これと言ったお手伝いの出来ない私は、家でフルーツケーキを焼いて届けます。
ドライフルーツの入ったパウンドケーキですが、3週間くらい前から刻んだドライフルーツやレーズンをラム酒に漬けておきます。
このケーキを作る度にトルーマン・カポーティの『クリスマスの思い出』を思い出します。
11月の終わりに、老女と少年が、生のピーカンナッツやサクランボ、シトロン、ジンジャー、パイナップルの缶詰、果実の皮、レーズン、クルミ、ウィスキーを買い込んで、クリスマスに友人に贈るケーキを沢山、焼くという話です。
彼らは貧しく、ケーキの為に苦心して1年間お金を貯めますが、それが最高の喜びなのです。
無垢な老女は、映画「道」のジェルソミーナを連想させます。
温かく、純粋で最後はほろっとさせられる短編です。

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栗の渋皮煮

栗が好きで、今の時期は栗むし羊羹、栗きんとん、栗饅頭とうれしい季節です。
とは言っても、生栗をむくのは本当に大変です。
もっぱら鬼皮をむくのは家族の仕事。
渋皮になった栗を、今度は渋皮煮にします。
ミョウバンをいれた水で20分くらい茹で、それを2、3回繰り返した後に、蜜で煮ます。
甘く煮た栗はお茶のお供に、そしてお弁当の箸休めにも。
瓶詰めにすれば暫くの間はもつそうですが、あっと言う間に無くなります。

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私のニュートラル

秋の一日、関東、関西と別れて暮らしている、級友7人が集まって京都に一泊旅行をしました。
嵯峨野でトロッコ鉄道に乗り、保津川の川下り。
紅葉には早いですが、暑くもない寒くも無く本当に気持ちの良いひと時でした。
卒業、就職、結婚、子育てと、今やっと一段落した私達ですが、それぞれに悩みがあり、苦労があります。
でも会えば、すぐに昔の顔に戻れる仲間たち。
13歳からの友人は友というより姉妹です。
ここが私にとって一番自然にふるまえ、安心してくつろげる場所だとしみじみ思いました。
その時、不意に早世した友を思い出し、一緒に歳を重ねられなかったことを思い、涙が止まらなくなりました。
皆、これからも健やかにと願ってやみません。

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