イカナゴが解禁になって久しいですが、1週間ほど前にやっと炊きました。
今年はかなりの高値で、キロ3千円を超えました。
なかなか手が出せず、それでも季節物だから1キロだけ炊いたのでした。
この味を楽しみにしていた伯母も亡くなり、私はよそに送る事もありませんが、毎年送るのを楽しみに、受け取るのを楽しみにしている方々がいると思うと、年々高級魚になってしまうのが残念でなりません。
これも地球環境の変化に原因があるのでしょうね。
そのためか例年あちらこちらから漂うくぎ煮の香りも少なかったような…。
原因は違いますが、阪神大震災の年もそうでした。
災害とか、家族に何かあったり、自分自身の病気が原因で、恒例の行事が出来ないことは人生にはままあります。
私も昨年は母の看病で炊くことは出来せんでした。
先日TVで、奈良公園のシカの食料にドングリが日本中から送られてくる話を知りました。
そこで熊本地震でその年は送れなかったが、また送ることが出来るようになったと語る方が出ていました。
何か不幸な出来事が起きても、また再開できる日が来る。
それを自覚できるのが、季節の行事かも知れません。
イカナゴが高くても「ご祝儀だから」とたくさん買っている友人の言葉に納得したのでした。